硬カプセルへの充填物の供給時に、混合成分の分離や、流動性の不良により充填時にブリッジを形成しバラツキが生じたり、また充填された物質が湿気によって変質し含量の低下をきたす場合があります。

対策として、ノイシリンUFL2をカプセル充填物に粉末混合することによって、流動性を改善し充填量の偏差を減少させ、また優れた防湿効果により、カプセルの安定化をはかることができます。

低融点薬品の硬カプセル充填

シクランデレートなどの低融点薬品を溶隔した後、ノイシリンUS2を加えて溶融物を吸着させ乾燥することによって粒状粉末(44~177μm)が得られます。

この粒状粉末に更にノイシリンUFL2を流動性促進剤として1~2%粉末混合し、カプセル充填した場合、極めて重量偏差の少ないカプセルが得られます。

低融点薬品にノイシリンを使った際のカプセル充填工程

カプセル充填工程

 

 

タルク、ステアリン酸マグネシウムとの比較

ノイシリンUFL2の他、タルク、ステアリン酸マグネシウムでも同様に評価した結果、ノイシリンUFL2は2%の添加時に最も流動性が改善され、カプセル充填時の変動係数は2.3%となりました。

タルクやステアリン酸マグネシウムにおいても効果は見られますが、ノイシリンUFL2は明らかに少量の添加で安定した製造が可能となる事が示されました。

 

ノイシリン、タルク、ステアリン酸マグネシウムの添加量と流動性の関係

各添加剤の添加量と流動性の関係

 

ノイシリン、タルク、ステアリン酸マグネシウムを用いた充填時における変動係数

充填時における変動係数