ノイシリンUFL2の固結防止効果

ノイシリンUFL2は0.02~0.1μmの単一粒子径を有する極めてポーラスな微粉末であり、高湿度での吸湿能力が優れているため、潮解性粉末の表面に付着して、固結化を防止する特性があります。

吸湿性粉末(生薬エキス、生薬末、酵素剤など)、潮解性薬品に対して、0.5%~5%添加することにより、劇的な固結防止効果が期待できます。

ノイシリンUFL2固結防止剤の作用機序

ノイシリンUFL2の吸湿平衡曲線

 

この図は各相対湿度に対する飽和吸湿量をプロットした、ノイシリンUFL2の吸湿平衡曲線です。一般に潮解性粉末は70~80%の臨界湿度を有し、これを越えると急激に潮解します。

図にあるようにノイシリンUFL2は相対湿度70~90%で吸湿効果が著しく大きくなるため、ノイシリンを(0.5~5.0%)配合することで吸湿性物質と競合して水分を奪い防湿効果を発揮します。また吸湿後、湿度が低くなると脱湿効果があり、調湿剤としての役割も担います。

 

ノイシリンUFL2による固結防止事例

L-アスパラギン酸ナトリウム

ノイシリン添加なし
L-アスパラギン酸のみを45℃75%RHで48hr放置すると、この写真のように固結してしまいます。
アスパラギン酸(ノイシリン添加なし)

 

ノイシリン添加あり
ノイシリンUFL2を0.5%添加しておくと、ノイシリンUFL2が水分を吸着する事で、L-アスパラギン酸が固結する事はありません。
アスパラギン酸(ノイシリン添加あり)

 

ガーリックパウダー

ガーリックパウダーにノイシリンUFL2を0~3.0%添加し、35℃80%RHで10日間放置した際の固結化の比較です。ノイシリンUFL2を約1%添加しておくとガーリックパウダーの固結化をほぼ防止する結果となりました。

ガーリックパウダーにノイシリンを添加した際の固結防止効果

 

大豆発酵しぼり粕

大豆発酵しぼり粕にノイシリンUFL2を0.5~3.0%粉末混合し、室温にて吸湿固化した試料について20メッシュ篩残量を調べた結果、ノイシリンUFL2 1.0%以上の添加で著しい効果が得られました。

大豆発酵しぼり粕にノイシリンを添加した際の固結防止効果

このページではノイシリンの固結防止効果のPRのために食品素材を用いておりますが、ノイシリンは食品への配合は認められておりませんのでご注意下さい。